〜〜Zephyranthes〜〜
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 開いた窓から優しい風が吹きこんでくる…
 其の風でカーテンが揺れて…太陽が瞬いて見える…
 すごく、綺麗だなって思った…

 此処は何処だろう…時々そう思う事が有る…
 頭では病院だって分かってる…でも…現実味が薄いの…
 何故か分かる…?
 だって夢にまで見た、貴方が側に居てくれるから…
 だから、今がホントウかなっておもっちゃう…
 それが…嬉しくて…でも、信じられなくて…
 夢かなっておもっちゃう…

 外は海なのに…出られない…泳げない…
 ホントは…貴方と一緒に泳ぎたい…遊びたい…
 綺麗な水着を着て…浜辺で貴方と一緒に…
 けど…
 それが…出来るのかな…? あたしに…

 あたしはいつまで生きられるのかな…?
 5年? 10年? それとも来年までかな…?
 あたしにはわかんない…だから…凄く不安なの…
 もしかしたら、あと一分で死んじゃうかもしれない…
 あたしは、いつまで命が有るのかな…?
 貴方といつまで…一緒に居られるのかな…?

 でも…怖くはない…
 だって…今…貴方が居てくれるから…
 貴方の優しい瞳…
 貴方の優しい笑顔…
 貴方の温かさ…
 そして…貴方の唇…
 そのみんなが、私が『生きているんだ』って教えてくれるから…
 あたしは…今、生きてるって…
 だから…怖くない…

 でも…不安なの…
 ずっと…ずっと一緒に…貴方と一緒に居たい…
 もっと…いろんな事を見て…いろんなところに行って…
 貴方といっぱいお話して…遊んで…
 恋…して…
 ずっと…ずっと、一緒に居たい…

 でも…あたし…いつまで生きられるかワカンナイ…
 手術は成功したけど…でも…ワカンナイ…
 いつまで…こうして生きていられるかワカンナイ…
 不安が…消えないの…

 だから…だからお願い…あたしのたった一つ…
 一生のお願いを聞いて…ほしい…
 もうこれ以上何も望まないから…
 たった一つ…叶えて欲しいお願いがあるの…

 ずっと…あたしの側に居て…
 ――さん…

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